【2025カレンダーの人気アイテム】 木版絵入源氏物語　万治3年　梅が枝の巻　香道

#木版絵入源氏物語

1660年（万治3年）の木版「絵入源氏物語・梅が枝」です。梅が枝の巻は、香道で有名な「薫物合わせ」について書かれています。
出品した木版絵入源氏物語は、厚紙に貼付されております。発送の際に、読み下し文と現代語訳をお付けいたします。

＜サイズ＞
原本：縦15.1cm、横20.0cm
厚紙：縦29.7cm、横21.0cm


＜送付方法＞
ゆうゆうメルカリ便ゆうパケットポスト


≪「絵入源氏物語」について≫
林和泉掾（はやしいずものじょう）によって1660年に出版された。林和泉掾は、「出雲寺和泉掾」とも称し、京都を代表する書店であり、禁裏御用と徳川家の御書物師を勤めた名門だった。


≪国立国会図書館所蔵の公開について≫
同じ木版源氏物語が、国立国会図書館にて公開されています。※画像8枚目


≪「梅が枝」要旨≫
光源氏３９歳の春。年が明け、明石の姫君の裳着、東宮への入内を控えていた。光源氏は薫物合わせを思い立ち、太宰府経由でもたらされた舶来品である香木と、二条院にあった香木を用意し、紫の上、朝顔の姫君、花散里、明石の君に薫物の調合を依頼した。二月十日、螢兵部卿宮を迎え、薫物合わせが行われた。翌日の裳着の儀では、腰結役に望まれた秋好中宮もいちだんと光を添えて、類いまれなる華やかさであった。


＜現代語訳＞
（亡き上皇の御治世の初めのころに）・・・高麗人が献上した数々の綾や緋金錦の類などが近ごろのものとはちがっているので、さらにいろいろとご検分になっては、適当なものを選んでお振り当てになって、このたびの大弐献上の綾や羅（うすもの）などは、女房たちに御下賜になられる。いくつかの香木は、昔のものや今のものをお取りそろえになって、御方々に割り当ててさしあげられる。「薫物を二種類ずつご調合なさってください」とお頼みになられた。当日の贈物、上達部への禄の物などは、世間にまたとないほどごりっぱに、お邸の内でも外でも忙しくあれこれ精を出して用意していらっしゃる、それに加えて、御方々のもとで材料を選びととのえて、香木を搗く鉄臼の音がやかましいほどの今日このごろである。 源氏の大臣は、寝殿にお一人だけでおいでになって、 承和の帝のご秘伝の二種の調合法を、どのようにしてお聞き伝えになられたものか、一心不乱に・・・・・（調合していらっしゃる。）

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